漢(おとこ)の中の漢、桐生和馬の物語第3弾です。

★グラフィック★はPS3のゲームの中でも最高水準にあるといえる
でしょう。街の背景などは「1」「2」では映画水準でしたけど
この作品ではそれ以上、まるで実際に自分が街に出ているかのような
錯覚さえ覚えるくらいにリアルです。
人物のタッチもとても繊細に描かれており、セガ特有のクセのある
キャラ像ではあるのですが、美しいですよ。

★シナリオ★は、このゲームはシナリオが面白いのが一番の買い
だと私は思います。ただし今作では和馬はヤクザを引退していて
児童養護施設の園長というところからストーリーが始まるので
まるでそれは教育テレビの道徳番組のようで、ヤクザのドロドロ
した物語が好きでこのシリーズを買っていた方達に不評のよう
ですね。しかし子供達とのふれあいはかなり心暖まるものが
あります。相変わらずサブミッションのミニストーリーがとても
楽しいですよ。

★キャラクター★は、まず主人公の桐生和馬が漢(おとこ)で
あり、キャラとしてとても魅力的です。そして登場人物たちは
善人はとことん善人、悪人はとことん悪人、善人は味方、悪人は
敵、というわかりやすい構図になっています。ただ真島吾朗は
単純には語れない複雑な存在となっています。個性的なキャラが
揃っていて飽きさせないと思います。

★サウンド★は効果音もとても効果的で特定のシチュエイションで
特定のSEが流れるとキターって思います。音楽も実にいい感じ
キャラクターボイスもいい声で聞き取りやすく文句のない仕上がり
でしょうね。

★システム★は、メインのストーリーを進めていきながら、その
合間合間でサブミッションを自由にこなしていき、また様々な
ミニゲームもほぼいつやろうと自由な感じです。そうやって
経験値を稼いでいき、和馬のレベルを上げてボス戦に挑むのです。
メインストーリーの次の目的に向かう前に、街の中を自由に
見て回りサブミッションに遭遇して解決してレベルが上がる、
といったプレイで実に自由度が高いのです。
ミニゲームはキャバクラ、マッサージ嬢、ダーツ、ビリヤード、
ボウリング、カラオケ、バッティングセンター、カジノ、賭場
将棋、麻雀、ゴルフ、ゲームセンターなどなど実に充実しています。
ストーリーを1周終えてから、ミニゲームを思う存分堪能すると
いう遊び方も楽しいです。

★はまり度★は高いと思われます。私は1日に2時間程度割いて
毎日やっていましたが、「キャバクラ嬢をつくろう」のところ
では徹夜してしまいました(汗)なにしろゲーム内の世界が
よくできているので夢中になってしまう人は多いでしょう。
ただし任侠のはずが道徳的に始まるのでシラけてしまうかたも
いると思います。

★面白さ★は完成度が高く、メインストーリーもよく、サブ
ミッションも面白いし、絵も音も申し分なし、武器と防具の
作り込みなどの要素も奥深いですし、かなり面白いはずです。
ただやはり冒頭の養護施設の場面が結構長いために、この
ゲームは任侠、と思っている方には肩すかしでしょうね。

★総合★「1」と「2」の内容からするとかなりの拡張要素が
あり、「見参」から引き継いだ面白いシステムも色々とあって
盛りだくさんの充実した内容だと言えます。なにか欠点を
挙げるとするなら、それはやはり女性キャラの影の薄さでしょうか
男ばかりの内容になっていて殺風景といえなくもないですね。
ヤクザのゲームとしては「4」の方が買いかもしれませんね。

★グラフィック ★★★★★
★シナリオ   ★★★★★
★キャラクター ★★★★☆
★サウンド   ★★★★★
★システム   ★★★★★
★はまり度   ★★★★☆
★面白さ    ★★★★☆
★総合     ★★★★★

龍が如くの関連アイテム

もどる